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【私がTBSを辞めた理由】コロナとメディアの限界|キャリアインタビュー

本日のテーマ

今日はですね、元TBS社員の小林拓馬さんにお越しいただきました。
よろしくお願いいたします。

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ダニエル
どうも、こんにちは。ダニエルの就活チャンネルです。
今日はですね、元TBS社員の小林拓馬さんにお越しいただきました。
よろしくお願いいたします。
まずは、簡単に自己紹介をお願いいたします。

小林さん
私は、2015年から6年間TBSテレビで働いてました。
今は辞めてキリスト教の牧師をやっています。

ダニエル
TBSの社員から牧師というかなり特殊な経歴という事で

小林さん
前例は無いのではないでしょうか(笑)

ダニエル
ちょっと色々聞いていきたいと思います。
TBSではどんな職種でどんな事をしてましたか?

小林さん
僕は入社以来ずっと政治部の記者をやっていました。
5年間記者をやった後に、夜のニュース番組NEWS23という番組の
ディレクターを8カ月ほどやってました。

ダニエル
NEWS23のディレクター職はどういったものですか?

小林さん
基本的には、ニュースの項目に従って取材をして情報を集めて原稿を書いて
VTRを編集してニュースを出すという仕事ですね。

ダニエル
いわゆる王道のディレクターですね。
元々記者をやっていた事をお伺いしましたけど、記者からディレクターって結構あるんですか?
小林さん
これはTBSでは王道のコースで、大体新人の頃に社会部の事件記者をやったり、災害報道をやったり、政治部で総理番をやったりした後に経験を積んで、今度はディレクターとしてまた経験を積む。
っでその後番組作りの職人になるか、取材をする記者になるのかっていう道を選ぶのが 王道だと思います。

ダニエル
合計でTBSは何年間勤務されましたか?

小林さん
合計で6年間ですね。

ダニエル
6年間は足りてTBSを辞めた理由やきっかけは何かありますか?

小林さん
元々どこかのタイミングで牧師になろうと思っていたんですね。
けれども海外で働いてみたいという想いもあったので、TBSの場合大体10~20年くらい働かないと、海外支局の記者にはなれないという先輩たちの姿ではあったので、そのくらい働くのかなというイメージでした。
けれどもコロナ渦に入ってですね、メディアの報道の仕方に個人的に疑問に思ってって言うのも毎日感染者数だけで判断して、大騒ぎをすると。


大騒ぎする報道がよく見られるかなと思います。
始めの頃はコロナがどんな病気かわからなかったので、感染が出たというのは報道の使命だと思いますけど、徐々に情報やデータが集まってくる中で、以外とインフルエンザと比較してもそこまで違わない病気かなって僕は思ってました。
っていう中で毎日感染者数が出るという報道をして、締め付けが強くなって、緊急事態宣言が出ます。お店は営業を自粛してください。一緒に集まってパーティしてはいけません。 マスクしましょうっていうような流れにどんどんなっていって、例えば若い人の自殺率が上がりました。特に若い女性の自殺率が上がったり、色んなお店が閉店したり、色んなイベントが開催できなくなったり、また子供たちの思い出である修学旅行やスポーツの大会などできなくなってしまったりなどっていうのを見ていく中で、本来困っている人を助け人々を幸せにするのが、メディアの役割だと僕は思ってこの会社入ったんですけれども、 自分たちが仕事をやればやるほど人々を苦しめ、社会をより窮屈にしてしまっているんじゃないかと感じたんですね。
そういった事から、自分は辞めて次の道へ進むべきかなと思ったのがきっかけですね。

ダニエル
例えば、コロナ渦のメディアやテレビの刷り込みみたいなそういうものに疑問を感じたりするんですけど、番組を作っている人の考えはどうなんですかね?
例えばコロナで視聴率が上がるとか、本当にそうなのか?とかデータがそもそも読めないとか、それともスポンサーからお金をもらってるとか、色んな憶測があるかと思いますが 実際のところどうなんですか?

小林さん
実際のところこれ正直な話で言うと、コロナやると視聴率は上がります。
それははっきりとした傾向で、特に今テレビ局が最もターゲットにしている20、30代の女性の視聴率が上がるんです。
これ不思議なんですけど上がるんです。
っていうのでやはり上層部は、それをニュースのトップ項目にもってきたいというのはあります。
それよりももっと大きいのは、私は空気だと思うんですね。
本気でコロナを怖いと思っているディレクター、編集長、プロデューサーが多いです。
本気でコロナをヤバい病気だと思っているんです。
だからさっきダニエルさんが言ったように、データが読めないというのは一つあると思います。
実際ディレクターの中にもデータを読み込んで、いやこれって感染者数で判断する問題じゃないよね?って提言をしているディレクターの先輩もいました。
私自身も編集長に感染者数だけではなくて、もっと他の指標例えば死者であったりとか重傷者であるとか、と東京都の病床って埋まってって言うけど実際はそうでもないよねとか そういった提言を私もした事がありますが、なかなか聞き入れてもらえないのが本当のところですね。
それはニュースを決める権利を持っている編集長が、コロナが本当に危ない病気だと認識しているからだと思います。

ダニエル
じゃあ、テレビ番組は一人の編集長の采配で決まる事が多いですか?

小林さん
そうですね。会社によっても体勢は違うと思いますが、少なくともTBSテレビの場合は編集長の権限はもの凄く大きくて、その日のニュースの献立を決めるのが、編集長なんですね。
その献立の中身もどういう目線で、じゃあ今日は困っている飲食店探そうよとか、ワクチンの副作用出てる人探そうよとか、コロナの後遺症で悩んでいる人探そうよとっていうのを編集長が決めます。
っでディレクターがその指示を受けて取材先を探すのがおおまかな流れなので、編集長の権限はとっても大きいですね。

ダニエル
なるほど!そうなんですね!
ちなみにすごく気になってたんですけど、国はコロナの陽性者というデータを出してるじゃないですか。つまり発症をしていない人を含めた陽性者。
ただ、テレビや新聞ってなると感染者って報道するじゃないですか。
そこのテレビの意向としてはどうなんですか?

小林さん
恐らくNHKと共同通信が感染者と表現しているがために、後追いしているんじゃないかなと僕は思います。ちょっと本当のところはどうかはわかりません。

ダニエル
ちなみにコロナ渦で20~30代の女性の視聴率が上がるという話がありましたが、スポンサーの広告費の増減とかはどうなんですか?

小林さん
ちょっとその辺りはよくわかりませんが、コロナ渦で業界全体で広告費は落ち込んでいます。コロナで大騒ぎすればするほど自分たちのビジネスは落ち込むのに、何で大騒ぎしているんだろう?って僕は思っちゃうんですよね(笑)

ダニエル
メディアの限界ってどんなところですか?

小林さん
これはコロナ渦の取材をしていてすごく感じていたんですけど、やっぱり町の人の声を聞きますよね。そこでコロナどうですか?って聞くと怖いですねって多いじゃないですか。
っで自分たちの肌感覚で周りにそんな事言ってる人そんないる?って思うんですけど やっぱり日本人ってカメラ向けられると模範解答言おうとする癖があるんですよ。
だからカメラ向けられてる時点で、本音じゃないんですよ。
っていうのをめちゃめちゃ感じました。


皆、怖いって思ってたら出歩くわけじないじゃないですか。
でも出歩いているって事は怖がってないはずなのに、いや本当は怖いんですよって言ったりとか。
ほんまかいな!って思うんですよ(笑)
っでその本音じゃない声を10人インタビューすると、使うの一人か二人なわけですよね。
各一人に5秒~10秒しか使う枠がない。使うのはやっぱりVTRの流れ上、コロナ怖いよね。ワクチン打ちたくないよねみたいな声をつまむわけですよね。
だからある意味メディアって言うのは、切り取った映像切り取ったセリフなので、その文脈が見えないという限界はあるんじゃないかなと思います。

ダニエル
それは深いですね。
カメラを向けられると模範解答をしてしまう!!
なるほどわかりました!
その中でメディアの限界を感じて、辞めちゃう人とかいるんですか?

小林さん
そうですね!私がその一人ですけれど、中には知っているディレクターさんでコロナの報道にすごく疑問を感じていて、他にも事情があったかもしれませんが番組から離れていった方もいらっしゃいましたね。

ダニエル
わかりました。ありがとうございます。
最後に、今の活動はどんな感じでやってますか?

小林さん
今は、キリスト教の教会をやっています。
ただ、教会って聞くと皆さん建物があってってイメージされますが、私の場合はオンラインで教会をやってます。

ダニエル
オンラインの教会は具体的にどんな形態ですか?

小林さん
具体的にはZoomのイベントを開催しています。
そこで顔と顔を合わせてお互いに聖書について学んだり、日々あった事をお互いにシェアして、励まし合っていくという感じですね。

ダニエル
なるほど。コロナ渦の影響があってって感じですか?

小林さん
そうですね!アイデア自体はコロナでこれだけオンラインのミーティングが普及して お年を召された方でも使えるようになったのが大きいですね。
そういった点で可能性を見出して。
今教会堂というものを維持するのに、ものすごいお金がかかるんですね。
そういったものがオンラインだと一切無くなるわけですから、リソースやエネルギーを他の事に使えるっていうメリットがありますし、私は今地方に住んでますけども、地方にいて教会がない田舎でもそういったオンライン環境さえあれば、日本中・世界中の人と繋がる事ができるというそういったメリットがあるんじゃないかなと思います。

ダニエル
なるほど!ありがとうございます!
という事で今日はTBS社員から牧師になった小林拓馬さんにお越しいただきました!

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