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ダニエル
どうも、こんにちは。ダニエルです。
今日はめちゃめちゃヤバい方に来ていただきました。
医学博士でがんサポートDr代表の中村さんにお越しいただきました。
よろしくお願いいたします。
中村さん
よろしくお願いいたします。
ダニエル
簡単に僕から説明させていただきますと
中村さんは元厚生労働省のキャリア官僚で経歴で言うと
開成高校→慶應義塾医学部卒業→米国エール大学修士取得→慶應義塾医学博士取得
厚生労働省技官として臨床、研究、法整備の各面からががん治療に関わっていました。
現在はがんサポートDr代表として活動しておられ、過去に逮捕歴があると言う
めちゃめちゃヤバい方をお招きして色々聞いていきたいと思います。
早速質問していきますが
慶應義塾医学部の卒業者はどのような進路を取りますか？
中村さん
ほとんど医者ですね。
ダニエル
厚生労働省に行くキッカケはなんですか？
中村さん
これは私も卒業する時は迷ったんですけど、先輩を見てて40代、50代の目標を考えた時に
教授や医師会の会長に共通してたのがマネージメントだったんですよ。
医療の技量よりもマネージメントの方を皆さんやってらしたので、それだったら最初から
マネージメントスキルをトレーニングをしようと思い、厚生労働省が進路として良いと考えたためです。
ダニエル
厚生労働省ではどういう仕事をしてましたか？
中村さん
最初は統計情報部。
基礎的なデータ。誰がどれくらい生まれ、死に、結婚、離婚など人口動態の統計を取ったり
まとめていく部署でそのデータを元に施策を立てていくという部署でした。
その次が障害保健福祉部。
そこでは障がい者の福祉施策や支援体制を考えていく事をやっていたり
障害の定義したり、健康保険の対象を決めるなど全体を見るポジションをやってました。
ダニエル
厚生労働省の新卒の倍率はどれくらいですか？
中村さん
当時、技術系だと受ければ大体は入れましたが、中に入ってから淘汰されていきました。
ダニエル
残業時間はどれくらいでしたか？
中村さん
国会がある時期は、役所で生活する感じでした(笑)
ダニエル
なるほど(笑)
職場が家みたいになるって事ですか？
中村さん
そうです。職場が家になる感じです(笑)
ダニエル
めちゃめちゃブラックじゃないですか(笑)
中村さん
めちゃくちゃブラックですね。
深夜に仕事があるのは当たり前で、朝6時くらいに業務が終わって
家に帰ってシャワーを浴びて下着を変えて11時ごろにまた出勤するというパターンでした。
ダニエル
じゃあ、住み込みとかじゃないと物理的にやっていけなかったのですね？
中村さん
そうそう。
係りの人は家族よりも家族みたいな(笑)
ダニエル
ちなみに残業手当は出てましたか？
中村さん
出てたような出てなかったような…
よくわかりません…
ダニエル
ざっくり新卒の手取りの給料はどれくらいですか？
中村さん
新卒だと手取りは月20万円超えるくらい。
年収は300万は超えてると思います。
ダニエル
住み込みで300万円って考えると結構厳しいですよね？
中村さん
まあ、慣れるまでは。
ただ、皆が定時に帰宅して自分だけ朝まで残ってるとかだとキツイですけど
みんな一緒に残って働いてるから慣れれば大丈夫ですね(笑)
ダニエル
なるほど。みんなブラックに働いてるからもうブラックではないみたいな？
ブラックを超えてもはやホワイトみたいな？(笑)
中村さん
それが当たり前ですね。
ダニエル
それ、めっちゃ面白いですね(笑)
ちなみにボーナスはどうでしたか？
例えば30歳だと。
中村さん
夏と冬で1回50万円～100万円の間ですね。
ダニエル
まあまあ、妥当な一般の相場くらいですね。
中村さん
そうですね。
ダニエル
っで逮捕周りの事をお聞きしたいんですけど、着実な人生を歩まれていた中村さんが
逮捕されたというのは、何があったんですか！？
中村さん
これはですね、私たちの仕事の中で県庁に出向するというものがありました。
専門的な施策を実施するために、県庁に出入りしてたんですけど、私の一つの役割としては
県庁に就業している技術系の人を支援するために研究費を国から引っ張ってました。
ダニエル
研究費はいくらくらいですか？
中村さん
研究費は1テーマ100万円くらいです。
その100万円前後で、地域の先生たちが研究するためのものなんですが
当然その経理報告が必要になりますが、当時は厚生労働省ではずさんだったので
経理報告を書類上では辻褄が合うようにしてました。
私だけではなく、それが当時の厚生労働省の慣習でした。
その時の経理処理が不正だという事で事件になったわけです。
ダニエル
それを調べるのは警視庁ですか？
中村さん
警視庁。
ダニエル
いきなり調べようという事になったんですか？
中村さん
そう。後にも先にもそういう事を調べた事はないと思いますけど
その時たまたま私が当たったみたいな。
ダニエル
罪名はなんですか？
中村さん
私的には補助金適正化法違反だと思うんですけど、それを詐欺罪と言われたんですよ。
ダニエル
誰に対して詐欺をしたという事になったんですか？
中村さん
国民からいただいた税金を適切に申告通り使わなかったという事です。
領収証があればよかったんですけど研究で使用する物品を買ったという申告をして
買わずに自分のお金にしたと疑われて詐欺罪となりました。
ダニエル
なるほど。それで実際に逮捕されたんですか？
中村さん
逮捕されました。
夕方にいきなり逮捕されました。
だからNHKの19時のニュースに出たんですよ。
ダニエル
その時逮捕されたのは、厚生労働省で中村さんだけだったんですか？
中村さん
そう、私だけ。
ダニエル
実際に牢屋に入ってたんですか？
中村さん
牢屋に入ってましたよ。
ダニエル
何年間くらいですか？
中村さん
1年半くらいかな。
ダニエル
事件が起きたのは何歳の時ですか？
中村さん
49歳の時です。
ダニエル
出所後はどのように過ごされましたか？
当然厚生労働省には戻れなかったと思いますが。
中村さん
もちろん。
出所後の仕事は非常に大変でしたね。
ダニエル
その時、どんな気持ちでしたか？
中村さん
どん底。
家族は私を支えてくれたので、何とか家族を養わなければいけなかった。
そういう中でも、当時まだ医師免許があったので、病院の仕事に誘ってくれた人もいました。
この医師免許を最終的には取られてしまったんですよ。実刑になったという事で。
元々医療保険のおおもとにいたので、病院経営のアドバイスをしてほしいという事で
経営職として拾ってくれた人もいたので、なんとかやってこれました。
結果として今は独立してがんサポートDrとして活動してます。
ダニエル
なるほど。わかりました。
ありがとうございます。
という事で今日は医学博士であり、がんサポートDrの中村さんに
厚生労働省の働き方と逮捕された事の背景についてお話をしていただきました。
ありがとうございました。
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