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「山崎55年」1本300万円のウィスキーの予約殺到と高額ブランディング

ニュース概要

サントリーは、ウィスキーブランド「山崎」の55年を2020年1月に発表し、2月から予約販売を開始した。お値段1本300万円。予約殺到の裏側と、高額ブランディングの観点から3ポイントで解説します。

①サントリーが山崎55年発売
②1本300万円で抽選販売
③高額設定とブランディング

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山崎55年の予約殺到と高額ブランディング
ざっくり3ポイント
①サントリーが山崎55年発売
サントリーが山崎55年を発売。限定100本、価格1本300万円。
②1本300万円で抽選販売
既に予約販売は終了。数量100本 / 価格300万円 / 容量700ml / 度数46%
③高額設定とブランディング
なぜ高額商品は売れていくのか?今回の山崎55年を基に、世界のラグジュアリーブランドの戦略も踏まえ解説。
ダニエルの解説
山崎55年を始め、ラグジュアリーブランドには、通常の需要供給曲線ではなく、「価格が上がれば上がるほど需要が拡大」するという効果が働きます。
価格の例1
例えば、コカ・コーラの価格が1本150円から1000円に値段が上がった時に、欲しい人は現象します。これが通常の需要供給曲線の仕組みです。
しかし、ラグジュアリーブランドでは逆の効果が働きます。例えばエルメスのバーキンが500万円と高価になればなるほど、欲しい人(需要)も増えていきます。
高額ブランドの3つの心理作用
バンドワゴン効果とスノッブ効果
まず、バンドワゴン効果は「流行に乗り遅れたくない」という心理、続いてスノッブ高価は「周りと違う」という見栄っ張りの高価です。引用・JMR生活総合研究所
ヴァブレン効果は自己顕示の心理で、自分がブランド物を所有しているというステータスを顕示したいという心理が働きます。
これらの心理の裏側には、自分は選ばれた上流階級に入りたいという心理が働きます。
山崎55年と需要供給
つまり、山崎55年の価格がUPすればするほど、需要もアップするという現象が起きます。
単純な投資効果も
例えば今回の山崎55年は、投資対象として購入予定の方も多いかもしれません。山崎は以前「50年」を限定150本で発売しましたが、中国で1本3250万円で落札された過去があります。参考:日経新聞「サントリー、100万円の「山崎50年」発売 150本限定」
ダニエルの解説まとめ
高額なほど、需要が拡大する背景やブランド心理、投資対象としても考えられ、今回の山崎55年1本300本に予約が殺到したと推測できます。

ダニエルの考察

1本1000万円の水もある。もはや価格が高いから買わないという理論はラグジュアリーブランドの世界ではあまり通用しない。価格が高いから買うのだ。

①サントリーが山崎55年発売
②1本300万円で抽選販売
③高額設定とブランディング

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■参考・引用:サントリー山崎55年
https://www.suntory.co.jp/whisky/yamazaki/news/087.html