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ダニエル
こんにちは。ダニエルです。
今日は厚労省の医系技官木村もりよ先生にお越しいただきました。
よろしくお願いします。
木村先生
よろしくお願いいたします。
ダニエル
元厚労省の立場として厚生労働省がどんな組織か教えていただけますか?
木村先生
厚労省はボロを出したくない。
自分たちが咎めらなければいいと考えている人が多い所です。
財務省の方がスマートで厚労省はエリートじゃない人たちの集まりです。
だから各省庁に対するコンプレックスや省庁間による学歴のランキングがあって。
その中の下から3番以内に入るわけです。
今回のコロナは財務省に対してモノが言える立場にのし上がったため
絶対にその状況を変えたくないという意識がかなり強かったと思います。
ダニエル
なるほど。
官僚といえども厚労省は下のほうでコンプレックスがあったわけですね。
木村先生
各省の中でワースト3に入ります。
ダニエル
それが今回のコロナで緊急という感じで我がもの顔ができるわけですね。
木村先生
特に厚労省は医療健康を扱う事から
医師免許を持った集団があるわけですよ。
医師免許を持っているためコロナ対策の中心になると。
その医系技官のトップが尾身茂分科会長で
この人の思いは厚生労働省の声そのもの。
医系技官は医師会と仲良くする事で後の天下り先などが得られるため
医師会とは仲良くしておかなければいけない。
こういう医療村ムラの構造があって代弁者を国としてしているのが厚労省ですね。
ダニエル
厚労省は医師会の顔を伺わないといけないという事ですか?
木村先生
そうです。医師会はまんべんなく色んな所にお金をばらまいているので
特に日本医師会は業界団体だけではなく明らかに政治団体ですので
というのも日本医師連盟という政治団体を持っていて
そこから毎年自民党に5億円の政治献金をしていますから
だから今の参議院選に向かっているため医師会には逆らえないわけです。
特にその人たちが票田になるわけです。
すなわち開業医が見る患者さんはほとんどが高齢者ですから
高齢者を検査や投薬で呼ぶ開業医は票の取りまとめをするわけですよ。
又つ政治献金をしているという事から
医師会は政治家も厚労省も楯突く事のできない大きな存在なわけです。
ブラックジャックという手塚治虫先生が書いた漫画に1場面に
総理大臣がぼやく場面があって
「日本医師連盟は総理大臣より強いのですわ」
あれはまさしく日本医師連盟は誰よりも偉い存在だという事を
端的に表していると思います。
ダニエル
なるほど。医師会はある意味総理大臣より偉いんですね。
木村先生
自民党が選挙で勝たなければいけないとすれば
一人一人の議員が当選しなければいけない。
そこで票を取りまとめてくれている開業医に対して
XXXXXなんて事は口が裂けても言えないという事になります。
結局岸田さんはよくわかっているわけですよ。
尾身文科会長のやり方にはXXXXX
厚労省は本当に…だめだめ
日本医師会長にいたってはとんでもない
5類相当に検討するのは参議院選が終わってからって言ってるでしょ。
そこからわかるように参議院選を乗り切る事が岸田首相の第一位ですから
コロナによって色んな人が困ろうと
どこの飲食業界が潰れようと
自分たちが選挙に勝つためには医師会の言う事は聞かないといけない。
ダニエル
なるほど。
医師会はコロナをものすごい怖い病気として扱ってもらって
そこでの利権も含めて医師会はずっと居座りたいと。
それを2類から5類相当に移すとなれば医師会を敵に回すという事ですね?
木村先生
今の段階ではですね。
だから参議院選が終わったら当選すればそこに3年間いられるわけですから
その時に世論を見て、いい加減にその対策はやめろと言われたら
岸田さんはその時に動き出すという話であって
今の段階では5類への見直しを検討とか書きながら
やる気は全くないという事ですね。
ダニエル
検討…得意なパターンですよね。
木村先生
検討しながら何もやらない。
ダニエル
単年度でコロナの国の予算は77兆円出てます。
東日本大震災の費用10年分の倍の予算をコロナで出していますけれども
コロナの予算や使い方に対してどのように考えますか?
木村先生 財務省が費用対効果がないと言うのは当たり前ですよね。
これに関しては詐欺まがいの事が行われていると私は思うので…
きちんと検察なりがテコ入れをすべきだと思いますよね。
仮に補助金を嘘で受け取っていてそれを着服しているとしたら
そんな事を他の業界がやっていたら大変な話なわけじゃないですか。
メディアでも叩かれるだろうし、法的な処分も受けるだろうし
ところが医療業界だけ免れるのはおかしいと思いますね。
ダニエル
補助金の着服があったりしたんですか?
木村先生
それをきちんと明らかにする必要ですね。
77兆円が使われて、挙句の果てには選挙が終われば増税ですよね。
ここから国民にまた負担を強いるわけですから
それまでに使った内訳をきちんと調査はすべきですよね。
ダニエル
今後このコロナの問題は国としてどのように扱うべきだと思いますか?
木村先生
感染症対策に関して言えば日本のコロナ対策は
2009年の新型インフルエンザ対策と全く変わりがありません。
というのも感染症に対する法改正が何も行われていないからです。
少なくとも2009年の過度な水際対策をやり続けた国は日本と中国だけです。
今回のコロナ対策も過剰にやっているのは日本と中国。
水際で感染症を防げるという幻影を持ち続けている日本人ですが
今回それが一層強くなった。
また次に新たな感染症がやってきた時
日本は同じ対応を繰り返すという事です。
一方欧米は今回のコロナでそれなりに学んだはずですよ。
ところが日本は分析がしようがないから、また同じ事を繰り返します。
ダニエル
そうですよね。
メディアも次はウクライナってなってますからね。
このコロナ対策に意味があったかどうか反省されてませんよね。
木村先生
それで仮にまたメディアのネタがなくなって
風邪が流行る時期が来てまだコロナが1~2類相当にあれば
当然の事ながらまた色々な騒ぎが起きると懸念しております。
ダニエル
じゃあ、国レベルで意識が変わらないといけないんですかね?
木村先生
日本は残念ながら近代疫学を取り入れてなくて
海外から来た学者が「日本は50年前を歩いているのか?」
って言ったんですよ。
私が働き始めてから20年経っているので
日本はすなわち70年遅れているわけで
海外から近代疫学の概念を取り入れる事が絶対必要です。
っで今海外が考えている事はバイオですよ。
一番最初にバイオテロが企てられた国はどこだと思いますか?
ダニエル
わからないです…
木村先生
日本です。
日本はオウム真理教によってバイオテロが世界で初めて企てられました。
海外が驚愕したのは素人同然の宗教団体が
バイオテロを企てた事で世界を震撼させたわけです。
それをきっかけに世界各所でバイオテロ専門部門ができたわけです。
なので感染症対策はオウム真理教をきっかけにバイオにシフトされているわけです。
しかし残念ながら、今の日本が扱う感染症は結核感染症です。
結核感染症なんて昭和中期の話で日本は時代錯誤の感染症対策が行われているわけです。
新しいワクチンを国産で作る事が極めて重要です。
というのも新しい感染症が入ってきて、ワクチンを海外頼みにしていたら
日本の国民を守れないわけですよね。
ところが日本ではワクチン開発ができないわけです。
だからこれに関しては日本は極めて危機的な状況だと思っていますよ。
日本は先進国でもなんでもないですよ。
中国やインドはワクチンを作りましたが日本は何も生み出さなかった。
ダニエル
じゃあ日本は70年前の時代錯誤の感染症対策で
この2年間チグハグしていたんですか?
木村先生
だからそれはずっと続いている。
2009年の新型インフルエンザの時と同じ事を今回もやったわけですね。
日本は原水爆に対して槍と鉄砲で戦っているようなものなわけです。
ダニエル
どうしたらいいんですかね?
木村先生
これを本当に変える気があるんですか?って話ですよね。
日本人は優秀だから受け入れる能力がものすごく高いと思います。
例えば半導体にしてもパーツを作る事をしても、イノベーションをする力はもうなくて
感染症対策にしても日本はイノベーションを起こす力はもうなくて
既存のパーツを組み立てていく事には長けているので
他で進んでいる技術を取り入れていくと良いと思います。
少なくとも新たな感染症は確実にやってきますし
海外から新しい感染症が入ってくると考えた方良いです。
ダニエル
はい、今日はコロナと国と厚労省というところで
深いところをお伺いしました。ありがとうございました。
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